Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

長野まゆみ『サマー・キャンプ』  ★★

サマー・キャンプ
サマー・キャンプ
長野 まゆみ
「……おれが生まれるのを希んだ人間なんて、いるのかな。……ひとりでも確認できれば、今より楽になれそうな木がする。」

 よく、わかりませんでした! 耽美な雰囲気とヘテロな男の登場はいつも通り。それにしても最後の温の台詞の意味がわかりません! 誰か教えてくれ! 辰かっこいいな。
「愛情など、断じて求めない、はずだった」 体外受精で生まれた温は出生の秘密を自らの手で明かそうと決意するのだが…。近未来を舞台に、人間が種として背負うべき未来への責任を問う書き下ろし長編小説。(Amazon
 ボーイズラブとしてはぬるい、文学としてもぬるい、みたいな事を言われたりもしている長野まゆみですが、このぐらいのぬるさは割りと好みです。