皆川博子『アルモニカ・ディアボリカ』 ★★★★☆
- 作者: 皆川博子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/12/19
- メディア: 単行本
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18世紀英国。愛弟子エドらを失った解剖医ダニエルが失意の日々を送る一方、暇になった弟子のアルたちは盲目の判事の要請で犯罪防止のための新聞を作っていた。ある日、正体不明の屍体の情報を求める広告依頼が舞い込む。屍体の胸には“ベツレヘムの子よ、よみがえれ!アルモニカ・ディアボリカ”と謎の暗号が。それは、彼らを過去へと繋ぐ恐るべき事件の幕開けだった。『開かせていただき光栄です』続篇!(Amazon)
いやーつらかった。面白かった。しかしつらかった。何を言っても前作からのネタバレになるので何も言えないがつらかった。胸がいっぱいになった。泣いた。
皆川博子が2013年、つまり83歳のときにこの話を連載していたというの、驚愕しかない。現時点ではこれが最新作の模様。
つらいつらいと言いながらの読書だったけど、ストーリーとキャラクターがよかったからつらいんであって、ものすごくよかったので、ぜひ皆様読んでください。『開かせていただき光栄です』と2冊セットで読まなくてはダメです。24年組に漫画化してほしい。
日本人が書く日本以外の話って実は苦手なのだけれど、特に違和感なく楽しく読んだ。時代物だしね。フランスと戦争したりアメリカ独立戦争してたりの18世紀イギリスが舞台。つらい(語尾)
以下完全にネタバレだよ!!
この2冊を「BL」って言うとちょっとニュアンス軽すぎるとこはあるんだよな〜。でもやおいとも違うしな。エドとナイジェルの愛情物語、でいいんじゃないかなあ。
僕は、僕が望むように君を変えた。
でも、エド、君と再会できたら、君が望むように、僕を変える。
号泣である。