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続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

石野雄一『ざっくり分かるファイナンス』  ★★★★

ざっくり分かるファイナンス 経営センスを磨くための財務 (光文社新書)

ざっくり分かるファイナンス 経営センスを磨くための財務 (光文社新書)

挫折知らずの240ページ!
通勤電車の往復で、必須のビジネススキルが身につく

ポスト会計時代の基本知識はコレだ!
■ファイナンスの目的は企業価値の最大化
■リスクの本質は「将来の不確実性」
■経営者にとっては、株主資本コストの方が負債コストよりも負担が大きい
■投資家のリスク認識を下げるには、適切な情報を適切なタイミングでディスクローズ(公開)する
■負債の節税効果を考慮に入れる

コーポレートファイナンス(企業財務)の三つの役割
ファイナンスとは、投資に関する意思決定と、その投資に必要な資金調達に関する意思決定と、そして運用して得たお金をどう配分するかという意思決定、それら三つの意思決定に関わるものです。三つの意思決定の目的は何かというと、企業価値の最大化です。そして、「誰にとっての価値なのか」というと、「投資家にとっての企業価値」です。資金提供者である投資家にとって、企業価値を最大化するためにはどうしたらいいのか、経営者はそれを日々考え、そして実現するために意思決定を行っているわけです。

ざっくり分かるファイナンス 石野雄一 | 光文社新書 | 光文社

  弟が買っていたので、財務のざの字の知らないまま読んでみた。財務系の友人が「ほんとにざっくり分かるよ!」とお勧めしていたからきっと全容が分かる良い本なのではないかな?笑

 中身は初心者が読んでつらくないようになっている。わたしは計算式を見ると目を背けずにいられないのだが、具体例を上げてざっくり説明してくれるので置いてきぼりにはならなかった、と思う。フリーキャッシュフローの計算式、何で減価償却費を足すんだよ! と思った次のページに「注意したいのが、減価償却費をなぜプラスするのかという点です」と書いてあったりして、すごい手綱引かれてる感あった。負債による節税も格付けの話もまったく知らなかったので面白かったです。いずれもう一回読もう。