2015-01-04 藤原伊織『ひまわりの祝祭』 ★★★★ ハードボイルド ひまわりの祝祭 (講談社文庫) ひまわりの祝祭 (講談社文庫)の他のレビューをみる» 藤原 伊織 講談社 ¥ 864 (2000-06-15) 自殺した妻は妊娠を隠していた。何年か経ち彼女にそっくりな女と出会った秋山だが、突然まわりが騒々しくなる。ヤクザ、闇の大物、昔の会社のスポンサー筋などの影がちらつく中、キーワードはゴッホの「ひまわり」だと気づくが……。名作『テロリストのパラソル』をしのぐ、ハードボイルド・ミステリーの傑作長編!(Amazon) まったく女性の扱いがひどい本だなというのが一番の感想なのだが、それでも原田の前には膝をつかざるを得ない。初期の作品なので、文章的には後期のそれに及ばないけれど、しかし原田……。これほどのキャラクターには滅多にお目にかかれませんね。オタク的な意味で。