Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

藤原伊織『名残り火』  ★★★★☆

飲料メーカーの宣伝部課長だった堀江の元同僚で親友の柿島が、夜の街中で集団暴行を受け死んだ。柿島の死に納得がいかない堀江は詳細を調べるうち、事件そのものに疑問を覚える。これは単なる“オヤジ狩り”ではなく、背景には柿島が最後に在籍した流通業界が絡んでいるのではないか―。著者最後の長篇。(Amazon


 配分を間違えてうっかり読み終えてしまった。三上の思わせぶりなところといい、堀江と大原の関係といい、シリーズは二巻で終わる予定ではなかったのだろう。つくづく残念である。いつもながら面白いです。