Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

小川洋子『ブラフマンの埋葬』  ★★☆

ある出版社の社長の遺言によって、あらゆる種類の創作活動に励む芸術家に仕事場を提供している“創作者の家”。その家の世話をする僕の元にブラフマンはやってきた―。サンスクリット語で「謎」を意味する名前を与えられた、愛すべき生き物と触れ合い、見守りつづけたひと夏の物語。第32回泉鏡花賞受賞作。(Amazon

 ブラフマンと僕以上に、少女と保健所?職員の墓地での交歓(が明らかな)描写が印象的だった。小川洋子どこまで好きなんだ、人形然とした少女を年嵩の男性が性的にいじる構図が。笑 小川洋子を全部読んだわけじゃないけど少なくとも三冊は読んだ、このモチーフ。話自体は覚えてたよりかなり尻切れだったけど流行ったよねこの本。私にはどうしても少女が横たわった棺のシーンしか印象に……。