Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

魚住直子『園芸少年』  ★☆

園芸少年
園芸少年
魚住 直子
 高校生活をそつなく過ごそうとする、篠崎。態度ばかりでかい、大和田。段ボール箱をかぶって登校する、庄司。空に凛と芽を伸ばす植物の生長と不器用な少年たちの姿が重なり合う、高1男子・春から秋の物語。(Amazon

 高校入学した男の子たちがひょんなことから園芸部になって心を通わせる青春モノ、と書けば十分なんじゃないでしょうか、というくらい物足りなかったので特に感想はない。こんなんだったっけ、魚住直子って。『非・バランス』あたりは読んだはずだ。
 山場となるエピソードが終わった時点で残りのページ数すごい少なかったから、満足はできないだろな、とは思ってましたが、しかしさらりとしすぎだろうよ。リアリティもあまりない。個人的には、ファンタジーならファンタジーとしての盛り上がりが、リアルならリアルとしての描写が欲しいところだ。