2010-06-11 森絵都『架空の球を追う』 ★☆ 国内現代小説 架空の球を追う 森 絵都 やっぱり罠にはまった。そんな気がする。ふとした光景から人生の可笑しさを巧妙にとらえる森絵都マジック。たとえばドバイのホテルで、たとえばスーパーマーケットで、たとえば草野球のグラウンドで、たとえばある街角で…人生の機微をユーモラスに描きだすとっておきの11篇。(Amazon) たまに日常の生々しい(性的な意味にあらず)描写にぶちあたってハッとする他は特に……という短編集でした。私はわかりやすいエンタメが好きだからしょうがない。三十代の女性主人公が多く、数年後自分は何してるんだろうと考えてしまう。