Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

グレッグ・イーガン『順列都市』上  ★★★★

順列都市〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)
順列都市〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)
グレッグ イーガン,Greg Egan,山岸 真
 記憶や人格などの情報をコンピュータに“ダウンロード”することが可能となった21世紀なかば、ソフトウェア化された意識、“コピー”になった富豪たちは、コンピュータが止まらないかぎり死なない存在として、世界を支配していた。その“コピー”たちに、たとえ宇宙が終わろうと永遠に存在しつづけられる方法があると提案する男が現われた…電脳空間の驚異と無限の可能性を描く、キャンベル記念賞、ディトマー賞受賞作。(Amazon

 いやー面白いなーとしか言えない自分が情けない。オートヴァースのあたりはちらちら意識飛んでたけど(笑)、物語の骨子は大体……多分……。プロローグだけでも短編として読めそうなw と思ったら短編バージョンがあるんですか?
 下巻のあとがきちらっと読んだら、最初の詩は全て原題のアナグラムなんだってね! 信じられない! しかも訳者の山岸さんは邦題「じゅんれつとし」で実際に作ってみたってのがね! うーん、信じられない(笑)各章タイトルも凝ってるんだね、二部からちゃんと見るよ……。友人が何かのSFイベントに行ったとき、やばいSFに詳しい人(よくみかける)の正体が山岸さんだったと判明したって言ってて、「さすがイーガンの翻訳者だぜ」と感動(?)したのを思い出した。