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続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

米澤穂信『秋期限定栗きんとん事件』上  ★★

秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)
秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)
米澤 穂信
 あの日の放課後、手紙で呼び出されて以降、ぼくの幸せな高校生活は始まった。学校中を二人で巡った文化祭。夜風がちょっと寒かったクリスマス。お正月には揃って初詣。ぼくに「小さな誤解でやきもち焼いて口げんか」みたいな日が来るとは、実際、まるで思っていなかったのだ。―それなのに、小鳩君は機会があれば彼女そっちのけで謎解きを繰り広げてしまい…シリーズ第三弾。(Amazon

 つまらなくはないんだけど……面白くもない。まずは分冊しなければよかったのにと言うところから。誰の都合だ。不便なだけじゃないか。まだ下巻が回ってきていないので何か読んだ気がしないな……。
 米澤さんってちょっとくどいところがあるよね。あと仮にも現代日本の青春小説を書いてるんだから、もうちょっと若者らしさを出してほしいかな。台詞や小物使いなど。ラノベほどじゃなくていいから(笑)
 著作ほとんど既読だけど、実はこのシリーズが一番好きではないです。日常の謎ミステリに「どうでもいいじゃん」と思ってしまう傾向はあるものの、同じく日常の謎系である古典部シリーズは割と好きだよ。『クドリャフカの順番』はすごく面白かったし、『遠まわりする雛』で描写された人間関係もよかった。でも小市民は何だか気に食わないです。厨二病の香りが特に強いからか。下巻読んだら変わるかもしれないけど。