Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

ポール・オースター『幽霊たち』  ★★★☆

幽霊たち (新潮文庫)
幽霊たち (新潮文庫)
ポール・オースター,柴田 元幸,Paul Auster
 私立探偵ブルーは奇妙な依頼を受けた。変装した男ホワイトから、ブラックを見張るように、と。真向いの部屋から、ブルーは見張り続ける。だが、ブラックの日常に何も変化もない。彼は、ただ毎日何かを書き、読んでいるだけなのだ。ブルーは空想の世界に彷徨う。ブラックの正体やホワイトの目的を推理して。次第に、不安と焦燥と疑惑に駆られるブルー…。’80年代アメリカ文学の代表的作品。

 面白かったけど……感想の言いにくい本だ!笑 文章はシンプルで、すごい好み。真似したくなる感じ。こういう語り方もあるんだなって思った。何も起こらないのに、中身が詰まってた。うん、まともな感想は言えないな。「前衛的」なんでしょう。でも読者を置いてけぼりにする前衛さではないよね。ちゃんと最後まで惹きつけてくれるし、何より面白いからね。
 あとはストレートに申し上げるとブルーとブラックに萌えた(笑)何だよ、何なんだよお前ら! どうしたいの? ブルーはかわいすぎだろ!