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続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

本橋哲也『カルチュラル・スタディーズへの招待』

カルチュラル・スタディーズへの招待
カルチュラル・スタディーズへの招待
本橋 哲也
 言語、メディア、都市、スポーツ、ジェンダー、民族、歴史など、現代的分野で論点となっているテーマをコンパクトにまとめた、カルチュラル・スタディーズの「教科書」。「キーワード」+「図書紹介」+「練習問題」など一連の記述を通して、文化理解のポイントを立体的に提示する。自ら取り組む際の手がかりも満載。(Amazon

 過去問に出てたので(笑)昨日立ち読みしたINTRODUCINGカルチュラル・スタディーズの方をちゃんと読みたいな。漫画だったし。
ジャウディン・サルダーはその著書『カルチュラル・スタディーズへの招待』で以下のようにカルチュラル・スタディーズの主要な特徴を5つ挙げている。
 1.カルチュラル・スタディーズはその主題とする事象を文化的行動と権力との関係という見地から吟味する。例えば、ロンドンの白人労働者階級の若者のサブカルチャーを研究するときには、若者の社会的行動が支配的階級とどのようにかかわっているかが考察される。
 2.その目的には文化をその複雑な形式すべてにおいて捉えること、そしてそれが自らを浮き立たせている文化的・社会的コンテクストを分析することが含まれる。
 3.それは学問分野であると同時に、政治的批判と行動の場でもある。
 4.それは知識分野のあいだの乖離を露呈させ調停することを試み、暗黙の「文化的知識」と、客観的で「普遍的」な形式の知識との距たりを乗り越えようと試みる。
 5.それは近現代社会に対する倫理的評価と政治的行動の急進的な路線へのコミットメントを行う。(Wikipedia

 ある文化的事象を権力・政治的に読み解くのかな? 同じく学際的アプローチをとる文化人類学と違うのはそこだろうか。パーソナルイズポリティカル、とあるように人は政治とは無関係ではいられないけど、文化人類学はそこを絡めなくてもアリ……だと思う(多分)
 在日朝鮮人に関する項が三分の一はあったような。面白かったのはSFのところ。半分くらいぱっと読んだだけです。
 ジェンダーフェミニズムと言うと私にはよしながふみが思い浮かぶなあ。あとラブピースクラブの北原さん。女性が男性を性的に消費する、女性が男性を経ずに性的欲望を解消する、そのあたりがまとまって書かれた本を読みたいです。普通の雑誌にBLの特集があると驚いちゃうけど、二次創作と違って著作権が絡まない創作BLなら、おおっぴらに楽しまれてもいいと思うんだよね。エロが絡むのが大半だろうから、それはポルノとして、ってことだけど(絡まないなら恋愛小説)。レズものと同じような感じで。これは本に関係ないです。