走れ、走って逃げろ
ウーリー オルレブ,
Uri Orlev, 母袋 夏生
ノンフィクションというカテゴリでいいのだろうか……? 児童文学のつもりで読んだら、実話でした。
ユダヤ人が強制移住させられたゲットーで、8歳のスルリックは家族と生き別れになってしまった。ゲットーから脱走したものの、農村で働き森を放浪する日々は過酷そのもの。片腕を失い、ついに過去の記憶をも失ってしまうが。それでも少年は精一杯生きる術を身につけ、友情を育んでいく。実話にもとづいた勇気あふれる物語。
題の通り、逃げて逃げてひたすら逃げて、という話。一人で放り出されても生きていかねばならないんですよね。