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続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

田中芳樹『銀河英雄伝説(4)』  ★★★★

銀河英雄伝説〈4〉策謀篇
銀河英雄伝説〈4〉策謀篇
田中 芳樹
「いいか、ユリアン、誰の人生でもない、お前の人生だ。まず自分自身のために生きることを考えるんだ。それから……」
 考えるそぶりをしたが、ヤンの言葉の泉はこのとき一時的に涸れてしまったようで、やがて口にしたのは無個性的なものだった。
「風邪をひくなよ、元気でな」
「提督もお元気で」
 ユリアンは波だつ感情をけんめいに抑えて応えた。
「できたらお酒を減らすようにしてくださいね。それと、野菜を食べなければだめですよ」
「やれやれ、出立まぎわまで口うるさい奴だな」

 Amazonでこの本探すとき、間違えて五巻のページを開いてしまった私が通りますよ……あらすじ読んじゃった。泣きたい(笑)
 三巻は両者の睨み合いという感じだったけど、四巻はついに戦況が動く。後半50ページは止まらなかったなあ。冷えていくお湯の中で読みきった。
 ラインハルトと貴族連合軍の戦いは終焉を迎えた。だが、新たな風雲が宇宙を巻き込もうとしていた。中立を保っていたフェザーン自治領主・ルビンスキーが帝国側に与することを決めたのだ。帝国に潜入して皇帝を誘拐し、同盟に亡命させるという彼らの陰謀にラインハルトは同意した。微妙な均衡が崩れつつあることに気づかず、皇帝を受け入れる同盟。そしてついに、ラインハルトは同盟に向けて宣戦を布告した。(裏表紙)
 あああユリアンとヤンが離れ離れに! 極めて個人的な意見としては二人ともフレデリカとはくっついてほしくない!笑
 それにしてもこの二人、二度と会うことがなさそうなんですけど……他にもネットでネタバレを見てしまって読む気力を失くしています……。