谷川流『涼宮ハルヒの消失』 ★★★
心ならずも面倒事に巻き込まれることになる一般人、ハルヒの持ってくる無理難題にイヤイヤながらも奮闘する高校生。それが俺のスタンスのはずだった。
それでだ、俺。そう、お前だよ、俺は自分に訊いている。重要な質問だから心して聞け。そして答えろ。無回答は許さん。イエスかノーかでいい。いいか、出題するぞ。
――そんな非日常な学園生活を、お前は楽しいと思わなかったのか?
谷川 流, いとう のいぢ
やってしまった! 退屈の前に消失を読んでしまった! 途中で気付いたけど今更引き返せずに読み終えてしまった罠……4冊で一まとまりだと教えていただいたのに……! 図書館も気を利かせなさいよ、両方同時に取り寄せてるんだからさ!笑
「涼宮ハルヒ? それ誰?」って、国木田よ、そう思いたくなる気持ちは解らんでもないが、そんなに真顔で言うことはないだろう。だが他のやつらもハルヒなんか最初からいなかったような口ぶりだ。混乱する俺に追い打ちをかけるようにニコニコ笑顔で教室に現れた女は、俺を殺そうとし、消失したはずの委員長・朝倉涼子だった!どうやら俺はちっとも笑えない状況におかれてしまったらしいな。大人気シリーズ第4巻、驚愕のスタート。(裏表紙)
キョンー! キョンにきゅんきゅんすればいいと思います。んもー私ラブコメ大好きだったよ。退屈を読んでいないせいで消化できない伏線とかは置いておいて、とりあえずキョンに萌えていました。これ、正しい読み方?
長門にもきゅんきゅんすればいいよ。普段の長門があるからこそギャップに萌える! あの長門が? みたいな(笑)
んでもってラストのハルヒにもきゅんきゅんですよ。何だこのきゅん小説は。
そうだろ? そういうことになるじゃねえか。お前が真実ハルヒをウザいと感じて、ハルヒの持ち出してくるすべてが鬱陶しいんだとしたら、お前はそれらを面白いなどとは思わないよな。違うとは言わせねえぞ。明らかだろうが。
しかしお前は楽しんでいた。そっちのほうが面白かったんだ。
なぜかと言うか?
ならば教えてやるよ。
――お前はエンターキーを押したじゃねえか。