Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

谷川流『涼宮ハルヒの溜息』  ★★

涼宮ハルヒの溜息
涼宮ハルヒの溜息
谷川 流, いとう のいぢ

「だからね、みくるちゃん。目からビームくらい出しなさい!」
「ふえっ!?」
 朝比奈さんは驚きに目を見開いて、
「無理ですっ!」
「その色違いの左目はこのためのものなのよ。無意味に青くしてるんじゃないのよ。凄い力を秘めているっていう設定なの。つまりそれがビームなの。ミクルビームよ。それを出すの」


 これが「エピソード00:朝比奈ミクルの冒険」かあっ! うわー見たい、見たいよ! これを最初に持ってきたってこと……? どんな風に編集されているんだろうあのハチャメチャなカットが。みくるちゃんのPVになってるのかな。うずうず。
 あのアニメ、OPもEDも歌がすっごくいいんだよねー。無駄に歌だけうたえる。テンション低い時に流すと無駄に元気が出るよ。ストーリーにも合ってるし(べた褒め)滑らかに動きまくるし。EDのキョンの無表情とスマイル0円古泉を比べると面白いです。
 宇宙人未来人超能力者と一緒に遊ぶのが目的という、正体不明な謎の団体SOS団を率いる涼宮ハルヒの目下の関心事は文化祭が楽しくないことらしい。行事を楽しくしたい心意気は大いに結構だが、なにも俺たちが映画を撮らなくてもいいんじゃないか? ハルヒが何かを言い出すたびに、周りの宇宙人未来人超能力者が苦労するんだけどな――スニーカー大賞“大賞”を受賞したビミョーに非日常系学園ストーリー、圧倒的人気で第2弾登場。(裏表紙)
 やっぱり憂鬱の方がおさまりがよかった。それは仕方ないのかな。どうしても一作目の同人誌っぽい雰囲気になってしまう。同人誌としては面白いと思うけれど(笑)今回は表紙通りみくるちゃん大活躍。私は恐らく大方の男性ファンと同じで長門が好きなので、三作目は読んでみようかな。表紙だものね。
 古泉やみくるが自分達のハルヒ解釈をしてたが、SFだねえ。特に古泉。SF読みではないけれど宇宙大好きなので食いついてしまった。彼、キョンを待ち伏せしすぎじゃないだろうか(笑)みくるちゃんがあの姿なのも……長門ハルヒも……これはキョン総受け本だったのだろうか(違う)それにしてもハルヒはデレが少ないなあ。怒りとして表れちゃうから……キョン気づいてない(のか気づきたくないのか)!
 ラストはやっぱり好きでした。そうきたか。

 

『え? もう一度言うの? この物語はフィクションであり実在する人物、団体…………。ねえ、キョン。何でこんなこと言わないといけないのよ。あたりまえじゃないの』


 こんな無難な解決があったとは!