Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

金原瑞人『12歳からの読書案内』  ★★★★

12歳からの読書案内
12歳からの読書案内
金原 瑞人
 小学校の頃は、親や教師やまわりの影響が強いが、中学校に入ると私大に自我が目覚めてきて、好き嫌いがはっきりしてくる。そのときに、自分のものとして本を選んだり、アニメを選んだりするのだろう。
(中略)
 しかし、中高生の頃、ちょっと本が読みたいなと思ったとき、その人のまわりにそんな環境があるだろうか。あるといいな、と思う。

 この手の本に評価つけるのってどうなの? とは思ったんですが。図書館でうろ覚えのまま「12歳のブックガイド」とリクエストしたら司書さんは汲み取ってくれました。ありがたい!
 1章 「希望」がわいてくる本―「やりたいこと」や「新しい自分」に出会う!
 2章 「勇気」があふれてくる本―「孤独」や「試練」を乗り越える!
 3章 「コミュニケーション」の大切さに気づく本―理解し合う喜びを知る!
 4章 「情感」が豊かになる本―毎日を楽しみながら生きていく!
 5章 「いのち」の重みに気づく本―自分の生
 こんな感じで100冊の本が紹介されています。素晴らしいのは、最近の和書だけで構成されていること! 読書傾向ど真ん中の私にとっては嬉しいもの。そして、「12歳から」というのは伊達ではない。大人まで楽しめるセレクションだ。普通のヤングアダルト向け小説から、哲学、SF、ノンフィクション、詩集、絵本、ブックガイド(!)、ラノベボーイズラブまで。信じられない! どれも面白そうだ。100冊読破したらヤングアダルト通になれるだろうか。ちなみに私は16/100であった。まだまだだ。
 我が家に一冊置いておきたいなあ。これからの読書の指針にしたいよ。