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続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

田口仙年堂『コッペとBB団 その1』  ★☆

コッペとBB団 その1
コッペとBB団 その1
田口 仙年堂, はしもと しん
「俺達は、こいつを正しく使うために集めてるわけだ」
 そう、ブラック・ブリッツの本来の目的はそれだ。
 世界中のデイ・ストーンを集め、管理することによって平和な世界が築けるという理念の下に、必要悪と称して破壊活動を行っている。デイストーンを金儲けや自己顕示欲の道具にさせないためにも。
「まぁ、わかってくれないんだけどな……ここの連中も含めて」

 「あいす、たべたい――」すべては少女の一言から始まった! ここは、ナゾの物質・デイストーンを力ずくで集める悪の組織BB団の地下基地。こんな所になぜか子どもが!? 迷子係を押しつけられた生活課課長のQ三郎達は、大迷惑! 首にバーコードをつけた不思議なパワーの女の子・コッペに翻弄されまくる。 やがて親探しを始めたQ三郎と部下1号・2号&秘書のP子はコッペに関する驚愕の事実に直面して!?(裏表紙)
 このライトノベルがすごい! で、サークルとしては一位に推したそうなんだが……『海の底』とは比べ物にならなくない? っていうか比べちゃいけない気がする。「ほのぼの熱血コメディ」ですって。
 正義の味方が溢れて自分の縄張りを決めているだとか、悪の組織のくせに筋が通っていたりだとか、そこらへんは好感が持てました。でもシリーズを読み進める気にはならないな。私はラノベにほのぼのさを求めてはいないので。