Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

北方謙三@ソロモン流

 かっこいー!! ハードボイルドを地で行く男・北方謙三。冒頭のサイン会(行きたかったなあ、三国志水滸伝も未読だけど)では一人一人と握手して、写真までオッケーだった。ファンの一人と「ブラディ・ドールからのファンで」「誰、藤木?」「坂井です」とのやりとり。列には男が多かったが、男もブラディ読むんだねえ! しかも坂井! 私もだ!
 「小説をエンターテイメントの中心に持ってくるような努力をしてみたい」。やべーかっこよすぎる。持ってきてください。テレビなんて蹴散らしてよ。何あの人柄。
 しかも御大、原稿用紙に万年筆で書く。万年筆は戦友。一月五百枚だってよ! 脅威のペース!
 ああ、どうしていちいちかっこいいこと言うの!? 「男が一人で飲んでるときは女は近づくなよ」、だって! うーわー叶あたりが言っててもおかしくない。そのカウンターの中では坂井がシェーカー振っててもおかしくない。フロマネが藤木と下村の競演でも私かまわない(かまうよ)。バーで酒を飲んでいる場面で、ブラディ・ドールからの引用が沢山でてきて身悶えた。動悸が。やっぱり私あれ全十巻揃える! 決めた! ブラディ・ドール読本も出来れば!
 あれだよねー、くっさい台詞を普通の人に吐かれても寒いだけだけど、北方謙三ならかっこいいんだよ。男がいかに死ぬか……。いっそ藤木で死にますよね……。めちゃくちゃ再読したくなってきた。そうだ、最近北方が足りない!
 こんなお人に遊ばれてみたいことだ。