Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

新堂冬樹『忘れ雪』  ☆

忘れ雪
忘れ雪
新堂 冬樹
「春先の雪に願い事をすると叶う」少女はその想いで7年待ちつづけた。「春先に降る雪に願い事をすると必ず叶う」という祖母の言葉を信じて、傷ついた犬を抱えた少女は雪を見上げた。涙の止まらない純恋小説。(Amazon
 勝手に待てよ!(暴言)涙なんてこれっぽっちも出ませんよ!
 おもしろく、なかった! 悪いけどけちょんけちょん(死後)にけなすので本作が好きな方は読まないほうがよろしいかと。設定、登場人物、会話、結末、と全てが気に食わなかったのだがどうしようか。メフィスト賞作家だから、きっと最後は面白くしてくれる……! と期待していたのに、そんなことはなく。解説に「純粋な恋愛小説を云々」って書いてあったし。ミステリではなかったのね。もうこの人の本読もうとは思わないけどね。これを読むのなら他の本を読めばよかったです。
 まず設定は、ベタベタ。登場人物も然り。肌の透き通るような色白美少女なんて本格ミステリの世界だけでお腹一杯だわ。桜木はいや。鳴海だけが救い。そして会話、「っ」多すぎ。『I'll』って漫画(ジャンプのバスケ漫画だった気がする、タイトルうろ覚え)と同じくらい使ってた。読むの疲れる。そんなに力を入れてどこへ行くんだ。んで、結末。ネタバレで。

 

 桜木死ぬのかよ! せめてハッピーエンドで終わろうよ! 二人で幸せになればいいじゃない! 彼の面影を思い続けて老いていくんですか、もう勝手にしてくれたまえ。