Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

江國香織『なかなか暮れない夏の夕暮れ』  ★★

 最近の江國さんの長編には全然乗れないわ。

なかなか暮れない夏の夕暮れ

なかなか暮れない夏の夕暮れ

 

本ばかり読んでいる稔、姉の雀、元恋人の渚、娘の波十、友だちの大竹と淳子…。切実で愛しい小さな冒険の日々と頁をめくる官能を描き切る、待望の長篇小説。(Amazon

 30代の男女を書いている印象が強いので、主要人物が50代だったのは新鮮だった。ナチュラルに女性同士の50代カップルが出てきたのはよかったと思う。しかし長編小説としては『ヤモリ、カエル、シジミチョウ』と同様面白みを感じられなかったです。長編には長編なりの起伏を求めてしまうエンタメ脳なんだよな。