Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

映画「プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード」

mozart-movie.jp

 一言でいうと、家父長制に殺された女の話でした。そんな内容だとは思いもしなかった。

 ネタバレを含みますが、作中でのモーツァルトは妻子持ちなのに独身女性に手を出し結果的に自分はノーダメージというしょうもない男で、ドン・ジョバンニのモデルにされてる男爵はクズで、本当に男がだめだった。監督脚本の人はどうやら女性が家父長制の犠牲になったという意識がないようで、最後を感傷的に締めているのがまた気に障った。

 プラハの町並みは、前に旅行でいったことがあるので懐かしかったしとても綺麗でした。ドン・ジョバンニが初演された建物も案内してもらった気がするし、プラハ城への坂道を馬車で登るところもあー晴れてたらもっと綺麗なのに〜と思ったり。この映画のおかげでオペラは見たくなった。オケも聞きたくなった。別の国に旅行にもいきたくなる。しかし女の扱いがひどすぎるのはいかんともしがたいのであまりお勧めしません。古典はこれがあるからな。

 映像の編集という意味では、じっと映像を見ていることの苦手なわたしでも飽きずに最後までいったのでうまかったのかもしれない。