村上春樹『TVピープル』 ★★
文章はうまいと思うんだけど、この短編集の内容は好きではなかった。
不意に部屋に侵入してきたTVピープル。詩を読むようにひとりごとを言う若者。男にとても犯されやすいという特性をもつ美しい女性建築家。17日間一睡もできず、さらに目が冴えている女。―それぞれが謎をかけてくるような、怖くて、奇妙な世界をつくりだす。作家の新しい到達点を示す、魅惑にみちた六つの短篇。(Amazon)
特に女性視点のやつは胸糞だったと申し上げてもいい。男性作家が書く女性視点は、よほどのことがないと好きにはなれないが、上記あらすじにあるような「男にとても犯されやすい特性」とかクソ食らえという感じがある。時代が時代なので、女性視点以外も結構イライラしながら読んでいた。