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Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

川端康成『雪国』  ★★★

雪国 (新潮文庫 (か-1-1))

雪国 (新潮文庫 (か-1-1))

 

親譲りの財産で、きままな生活を送る島村は、雪深い温泉町で芸者駒子と出会う。許婚者の療養費を作るため芸者になったという、駒子の一途な生き方に惹かれながらも、島村はゆきずりの愛以上のつながりを持とうとしない――。冷たいほどにすんだ島村の心の鏡に映される駒子の烈しい情熱を、哀しくも美しく描く。ノーベル賞作家の美質が、完全な開花を見せた不朽の名作。(Amazon

 何を隠そう初読であった川端康成。学生の頃にチャレンジしてると思うんだけど読み通した記憶は無い(追記:と思いきや2007年に短編集を読んでいたらしい)。文豪失格という漫画の中で愉快なキャラクターとして描かれているので、興味を持って手に取りました。日本人でノーベル文学賞取ってるの、川端康成大江健三郎だけだもんね。まあ大江さんも多分読んだこと無いんだけどね。笑

 日本一有名な書き出しの一つ(誰しもが知っているといえば「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」「我輩は猫である。名前はまだない」「恥の多い生涯を送って来ました」あたりか?笑)ですね。一文目より二文目の「夜の底が白くなった」がさすがだなと思う、でもこれ翻訳どうするんだろう、文字通りにやるのかなあ。

 内容については正直解説を読んだあとで「わたし文学専攻しなくてよかったー!」と安堵するくらい表面的なストーリーしか追えなくて、表面的に追う限りでは、伊豆の踊子 (角川文庫)に収められている短編の方が文章的な完成度が高く見えたよ。もうわかんないよ文学のことは。

 でも積み荷を一つ下ろせた感じがします。よかったです。