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Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

リード・ホフマン他『ALLIANCE 人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用』  ★★★☆

実用書
ALLIANCE アライアンス―――人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用

ALLIANCE アライアンス―――人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用

 

変化が激しい時代に、従来の終身雇用では時代のスピードに対応できない。優秀な社員も成長できる仕事を求める。このような時代、シリコンバレーで実践されているのが、「アライアンス」という雇用形態だ。人は企業とではなく仕事と契約し、かつ企業とも信頼で結びつく。変化に対応する組織の新たな雇用を提唱する。(Amazon

 ペイパルマフィア繋がりで読んでみました。Linkedinの創業者であるリード・ホフマンによる企業と人との結びつき方についての指南書。著書一冊目であるスタートアップの方は読んでいないんだけど、本書の書きぶりからは、彼自身の思想・関心がLinkedinに結びついているんだなって感じがします。

 すごく短い本で、ホフマンの評伝でもなければ論文調でもなく、実用的な指南書の色合いが濃くて読み応えはイマイチですが、プロパー社員の少ない企業に属する人事的目線からは有用ではないかしら(わたし自身は人事ではない)。

 終身雇用を前提にせず採用活動をするなら「次の会社で何をしたい?」と採用面接時に質問するのはとても面白いし、尋ねるべきだと思う。「次」を見据えている人は、経歴書を立派にするために真面目に仕事をするはずなんですよ。笑 ゴールじゃなくて通過点、くらいに考えてもらった方が推進力のある組織になりそう。終の住処のつもりじゃ、人は怠けるよ(ブーメラン)。コミットメント期間、特に若年層に取り込みたいねー。

 うちの会社も「一度離れて戻って来るのは歓迎」と経営陣が言いながらも、「卒業生」と会社との交流は個人間に限られているので、これも定期的に関係性をアップデートできる仕組みを考えるべきなんだね。中途採用はギャンブルに近いから。

 まあ一番は優秀な人しか採用しないってことなんですよ!! どの人も口を揃えて繰り返すんだよ、優秀な人しか採るな、辞職願いを出されたら慰留したい人だけ残せって。でも、不景気だからって採用を控えると後々組織のピラミッドのバランスが悪くなるって言うよね。だから毎年一定数は採っておけと。でも新卒採用をコンスタントにするということは、特に知名度の無い中小企業にとっては、大して優秀だと思えない学生にも内定を出すってことでしょう。日本みたいな流動性のない社会では、あるいはシリコンバレーのスタートアップ企業みたいなきらびやかさのない企業では、なかなか難しいことですよね。