読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

グレッグ・イーガン『プランク・ダイヴ』  ★★★★

SF
プランク・ダイヴ (ハヤカワ文庫SF)

プランク・ダイヴ (ハヤカワ文庫SF)

地球から遙か遠宇宙のブラックホール“チャンドラセカール”では、ある驚異的なプロジェクトが遂行されようとしていた。果たして人類は時空の構造を知り得るのか?―ローカス賞受賞の表題作、別の数学体系をもつ並行世界との最終戦争を描く「暗黒整数」、ファースト・コンタクトSFの最高峰「ワンの絨毬」ほか、本邦初訳作品を含む全7篇を収録。現代SF界最高の作家の最先端作品を精選した日本オリジナル短篇集第4弾。(Amazon

 ようやく読んだ。イーガンって感じでした。『ひとりっ子』読んだの2008年だから当然覚えてなかったよ……まさか続編がこんなとこに載ってるなんて……。2008〜09あたり、SFを読もうキャンペーンをやっていたのだと思われる。オーストラリア出身ってことすら読み始めは忘れていたわ。あの頃出ていた本は全部読んだのか。我ながらよくわからん趣味だな。10月発売予定の三部作に手を出すのはしんどそうだけど『白熱光』『ゼンデギ』は読んでおこうかな。

 ハードSFの先鋒を走っている(まだそうなのだと思う)イーガンが、それでもすごく読みやすいのは、文学的なメタ構造を作り出すことはしない……ほとんどしないような気がする……からかなあと思いました。この状態でボルヘスみたいなことやられたらもう手がつけられない。でもイーガンは、フィクションの内部で更なる次元を作ることはあっても、外側よりも内側に作り込むタイプのようなので、何と言うか、物語性が強い感じがする。端的に言えばバカにも読みやすい。笑

「グローリー」や「プランク・ダイブ」はかなり読み飛ばしながら読んだけど、それでも中心のテーマは何とか分かるように書かれているので、こっちのガチさの方がまだマシ!(比較対象:ソラリス)いやソラリスソラリスでよかったんですけど……。まあ英語圏なので最低限の教養がないとやっぱなあ、というのはある。いいかげんシェイクスピアを読まなくてはいけないよな。

 イーガン、読書に時間がかかって暇つぶしになりそうという理由で買ったのに、なんで今日一日で読み切っちゃったんだろう。変な意地を起こすのではなかった。哲学やりつつエンタメ忘れない精神が感じられて、リーダビリティあるんだよな。