江國香織『金平糖の降るところ』 ★★☆
- 作者: 江國香織
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/10/08
- メディア: 文庫
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ブエノスアイレス近郊、日系人の町で育った佐和子とミカエラの姉妹は、少女の頃、恋人を“共有する”ことを誓い合った。姉妹は日本に留学して、佐和子は大学で知り合った達哉と結婚する。ミカエラはアルゼンチンに戻り、父親のわからない娘アジェレンを産む。実は達哉は、佐和子が姉妹で“共有する”ことを拒んだ唯一の男性だった。いまは地球の反対側に住む姉と妹だったが、佐和子は突然、離婚届を残して、アルゼンチンへと旅立つ。後を追う達哉だったが、佐和子には逃避行をともにする若い教え子の田渕がいた。東京から南米ブエノスアイレス、華麗なるスケールで描いた恋愛小説。(Amazon)
悪趣味だなー。笑 結婚という契約を結んでおきながら、了解を得ずに配偶者以外の他者と性交渉を持つことが、配偶者に関係ないという理論はわたしにはさっぱりわからんわ。あと『がらくた』同様未成年に手を出す成年(もちろん妻子持ち)というのはわたしはどうしても許容できない……。
佐和子が達哉の舌打ちに対して「(問題は)そんなことなのよ」というのはすごくわかる気がする。「舌打ちは相手に対する侮辱よ。そしてね、それはたっちゃんの愛の言葉そっくり。知ってた? そのこと」ひえーこわい。