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Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

山内マリコ『ここは退屈迎えにきて』  ★★★

そばにいても離れていても、私の心はいつも君を呼んでいる―。都会からUターンした30歳、結婚相談所に駆け込む親友同士、売れ残りの男子としぶしぶ寝る23歳、処女喪失に奔走する女子高生…ありふれた地方都市で、どこまでも続く日常を生きる8人の女の子。居場所を求める繊細な心模様を、クールな筆致で鮮やかに描いた心潤う連作小説。(Amazon

 これ、感想を書こうとしたら自分語りになるから何も書けないパターンだわ。
 私は埼玉の南の方の田舎で生まれ育ったので、中学の友達はこの本の「田舎」の人みたいにみんな地元で結婚して子供を産んで、中学時代のスクールカーストをまだまだ引きずってって感じだけど、関東圏だから「東京」にはいつでも行ける、という環境だった。東京」への距離が近いからって「田舎」は「田舎」なんだよなあーというか、まあ、結局は生まれた家の金銭的な程度と本人の偏差値が全部なのかしらんと思ったり思わなかったりですよ。
 サブカル女子ではなかったけどもw、色々とえぐられる部分がありました。椎名みたいな男子はきっとどこの学校にもいて輝いてたんだろうね。最後の話の「チンコを使わないセックス」で女性同士のそれが出てこなかったことに驚きを禁じ得ないけど、私も女子校でひたすら彼氏を欲しがっていた頃は自分がヘテロセクシャルであるという確信があったからきっと微塵も考えなかったな……と懐かしく思いました。
 ブレンダのエピソードには刺された。クールアジアンにならないとスクールカーストの底辺にいるしかないの、ほんとにそうだろうなと白人社会に行ったことないけど思うよ笑 クールアジアンになったところでトップを取れるわけでもないしね。クラブに行くとクールアジアン女性がたくさんいて「なぜみんなああなるんだろ」と話したこともあったが、コーカソイド社会でのイケてるアジアン像があれだから、そっちをメイン環境にしたかったら寄っていくしかないんだな。
 文章的にはすごく勢いがあって砕けていて、書くの早いのだろうか……と勝手に思った。好きな文章ではないけど、勢いは見習いたい。でもそういう部分は頭で考えてもだめよねw 「16歳はセックスの齢」でR-18文学賞を取ってデビューとのことだから、椎名くんの使い方は応募前から練ってたんだろうな。