Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

冲方丁『天地明察』上  ★★★

徳川四代将軍家綱の治世、ある「プロジェクト」が立ちあがる。即ち、日本独自の暦を作り上げること。当時使われていた暦・宣明暦は正確さを失い、ずれが生じ始めていた。改暦の実行者として選ばれたのは渋川春海。碁打ちの名門に生まれた春海は己の境遇に飽き、算術に生き甲斐を見出していた。彼と「天」との壮絶な勝負が今、幕開く――。日本文化を変えた大計画をみずみずしくも重厚に描いた傑作時代小説。第7回本屋大賞受賞作。(Amazon

 面白かったです。春海と関さんのラブい展開を期待したい。
 ヴェロシティを脱落した私にとっては、かなりとっつきやすい文体で、説明もたっぷりしながら書いているなあという印象だけど、スクランブルのような疾走感はない。ジャンル違うから当然か。建部と伊藤がたいそうかわいかったです。といいつつ半年たった今(2014年11月)になってもなお下巻は読んでおりません。買うほどじゃないんだよな……。