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Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

江國香織『流しのしたの骨』  ★★★★

いまはなにもしていず、夜の散歩が習慣の19歳の私こと子、おっとりとして頑固な長姉そよちゃん、妙ちきりんで優しい次姉しま子ちゃん、笑顔が健やかで一番平らかな‘小さな弟’律の四人姉弟と、詩人で生活に様々なこだわりを持つ母、規律を重んじる家族想いの父、の六人家族。ちょっと変だけれど幸福な宮坂家の、晩秋から春までの出来事を静かに描いた、不思議で心地よくいとおしい物語。(Amazon

 姉妹(+小さな弟)と家族の話というと細雪を連想してしまうわけですが、わたしは細雪が退屈で読み終われなかった女だ。こっちは短いしさらっとしているし、律くんという性を感じさせない弟属性の男の子がかわいくて、読み終わりました。かわいい本でした。
 文庫版、解説ではない解説を書いた人が言っているように、私も実家にいた時代、とくに子供のころを思い出して懐かしみに浸った。国旗の絵本、うちにもあったよー。めっちゃ覚えたよ。マリという国がアフリカにあるので、いつも他人事ではない気分でいたよ……。
 しかし江國さんの弟属性男子は素晴らしいですね。なんと害のなさそうな。こと子ちゃんの彼氏もセックスしておきながらまったくマッチョイズムを感じさせない。ただ家父長制そのものが描写されるとウッてなるんだけどね。しま子ちゃんのお幸せをお祈りいたします。
 そよちゃん、さらっと妊娠してシングルマザー宣言うらやまry