Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

津村記久子『ポトスライムの舟』  ★★★★

ポトスライムの舟 (講談社文庫)

ポトスライムの舟 (講談社文庫)

 表題作、初めて読んだときは収入の低さに気を取られてなんて悲惨なんだろうと思いながらだったけれど、再読してみると、そうでもないなという気になってきた。いや、楽天的にはなれないんだけどさ。心温まる場面も幾度かあるし。

「十二月の窓辺」は本当につらい。よくぞこれをお書きになりました、と言いたいです。