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Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

津村記久子『婚礼、葬礼、その他』  ★★★

国内現代小説
婚礼、葬礼、その他 (文春文庫)

婚礼、葬礼、その他 (文春文庫)

「呼ぶことはできなくても頻繁に呼ばれる人生」を送るOLのヨシノ。友人から結婚式招待状が届き、申し込んだその日に旅行をキャンセル。二次会幹事まで頼まれ準備万端当日を迎えたが、途中で上司の父親の通夜手伝いに呼び出され、空腹のまま駆けつけるはめに…芥川賞受賞後、ますます快調な著者の傑作中篇集。(Amazon

 表題作、面白かった! こんなことになったら笑ってる場合じゃないけど笑ってしまうわ。切実さは他人から見たらコミカルだもんね。やり場のない怒りを文字にしてもらえるとこっちもスッキリします。

 結婚式ってのはおめでたいけど金銭的に苦しいものなので、よっぽどじゃないとなかなか行く気にはなれんなーと、昨日タイムリーに「マリが東京にいるなら呼べばよかった」と言われながら、いやいやいいのよ、後から写真で見せていただければ十分よと濁しながら思っていました。あと祖父の葬式思い出して懐かしくなってた。そろそろ祖母のもあるだろうからね……私にできることなど会いに行くくらいだけど、それで喜んでもらえるなら原稿の合間を縫って行きますよ。買い物資金をたんまりもらうだけであってもな!笑

「冷たい十字路」は複数視点だったかー。悪くはないんだけど、やっぱ同一女性の方がなー。最後の最後だけホロッとさせる強引さ、嫌いじゃないです。

 津村さんのコミカルな悲壮が好きなのでこっちよりの話をもっと読みたい。アレグリアの方。地下鉄の叙事詩ではなくて。あと女性視点が断然面白いため、読み始めて主人公が男女どちらなのかが判明するまではどっきどきです。三人称かつ主人公の名前は苗字(カタカナ)で表示されることがほとんどのため。