桜庭一樹『傷痕』 ★
この国が20世紀に産み落とした偉大なるポップスターがとつぜん死んだ夜、報道が世界中を黒い光のように飛びまわった。彼は51歳で、娘らしき、11歳の子どもが一人残された。彼女がどうやって、誰から生を受けたのか、誰も知らなかった。凄腕のイエロー・ジャーナリズムさえも、決定的な真実を捕まえることができないままだった。娘の名前は、傷痕。多くの人が彼について語り、その真相に迫ろうとする。偉大すぎるスターの真の姿とは?そして彼が世界に遺したものとは?―。(Amazon)
言わずもがな、マイケル・ジャクソンをモチーフにした小説。面白くない。現実にあった出来事をはっきりとモチーフにしているせいで、桜庭さんのいい意味でのフィクション臭さ、自分に酔っている感じが失われている。