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Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

小川洋子『沈黙博物館』  ★★★★☆

小川 洋子
筑摩書房
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(2000-09)

耳縮小手術専用メス、シロイワバイソンの毛皮、切り取られた乳首…「私が求めたのは、その肉体が間違いなく存在しておったという証拠を、最も生々しく、最も忠実に記憶する品なのだ」―老婆に雇われ村を訪れた若い博物館技師が死者たちの形見を盗み集める。形見たちが語る物語とは?村で頻発する殺人事件の犯人は?記憶の奥深くに語りかける忘れられない物語。(Amazon

 これはミステリではないので、探偵が出てきてズバッと事件を解決したりはしないのである。ということにだけ気を留めて読めば何の問題もありません。そもそもミステリ脳じゃなければ気をつける必要もありません。
 文章は信じられないほど整っていてきれい。ここ最近の読書でぶっちぎり。小川洋子がこういつ文を書く人だとは今まで意識したことがなかったなー。繋ぎ方に無理がないというか。文体模写しようとしたら難しいのではないのか。海外でも人気が高まっているとか? この文章翻訳しちゃったらもったいねーと思うんですが、内容に関する評価が高いのかしらねえ。この本は素敵でした。