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Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

辻村深月『オーダーメイド殺人クラブ』  ★★

国内現代小説
中学二年のふたりが計画する「悲劇」の行方
親の無理解、友人との関係に閉塞感を抱く「リア充」少女の小林アン。普通の中学生とは違う「特別な存在」となるために、同級生の「昆虫系」男子、徳川に自分が被害者となる殺人事件を依頼する。(Amazon

 中学生の女子がとある男子に自分の殺害を頼む話。とにかく長い。人間関係を描くパートが長すぎる。ああこういうもんだったよ、どうでもいいことに目配りしながらそれでも誰かが無視されたり悪口が飛び交ってたり決して楽しい時期ではなかったよ。しかし小説として、ここまで長々と描写すべきかな……? 配分間違ってないかな? もしかしたらリアル中学生が救われたりしてるのかもしれないが、いかんせん、もっとコンパクトにまとめてほしかった(というのは私が読者ターゲットから外れているからかもしれない)。辻村さんも中学生だった頃は結構昔のはずなのに、よくぞここまで書きましたねえ。その点は素直にすごい。
 ラストは青春ものとして悪くなかったと思うし、あそこで終わるのはきれいだけど、その続きが読みたいんですよとなってしまうのは二次創作脳だからか。二次創作するにあたっては、「その続き」を書けるように意識したいところだわ。
 辻村さんは何冊か読んでるし、講談社ノベルスからでていたやつはそこそこ楽しんだんだけれど、何と無く薄っぺらく感じてしまうのは相性の問題かな……桜庭一樹はそれがフィクションの作り物感(いい意味)なのよね。でも砂糖菓子~あたりは好きじゃなかったかも。
 中学生モノを読むのがしんどい年齢であるというのは自覚しております。