Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

山田詠美『ぼくは勉強ができない』  ★★★★☆

ぼくは確かに成績が悪いよ。でも、勉強よりも素敵で大切なことがいっぱいあると思うんだ―。17歳の時田秀美くんは、サッカー好きの高校生。勉強はできないが、女性にはよくもてる。ショット・バーで働く年上の桃子さんと熱愛中だ。母親と祖父は秀美に理解があるけれど、学校はどこか居心地が悪いのだ。この窮屈さはいったい何なんだ。凛々しい秀美が活躍する元気溌刺な高校生小説。(Amazon

 下記本編とはまったく関係のない感想。読むのは二回目。
 美が完全にリュウタにしか見えませんどうもありがとうございました。リュウウラ本(むしろリュウタ本)として殿堂入りを果たした。二次創作が見込めないなら商業小説読んで変換するしかないじゃない……!! はあ、リュウタかわいい。間違いすぎた感想だけどリュウタかわいい。母親と祖父と三人で暮らして、美しさを作ることの好きな幼馴染(ナオミちゃんにしましょう)がいて、バーで働く年上の彼女(ウラ)がいて、親身に心配してくれる桜井先生(マジでこの名前)がいる。黒川礼子はハナさん。素敵なリュウウラ新刊を有難うございました。ごちそうさまでした。
 もちろん普通に面白い小説なのだけど、秀美の可能性に気づいてしまってからは冷静に読めなかった。よくまとまっていて楽しい本ですよ。女の子はかわいい。山田詠美の学園ものを読んで、IT機器をださないことは大事だなあと思いつつ、この話が古びてないのではなく私自身が古びたために「いつ読んでもいいな」と思えるのではないか……そうだろうな……今のリアル高校生が読んだら全然違うのかな。
 山田詠美を好きなのは、身体から始めよう的精神がとても自分と合うからである。