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Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

高濱桂一『死者に聴く 現場からの法医学』  ★☆

エッセイ・ノンフィクション
いつ、どのようにして死んだのだろう?死者と法医学の対話。興味津津の10話。 第1章 死体を見て、その人がいつ頃死んだのかは、どうすれば分かるのだろうか? 第2章 人は首を締められると、何故、死ぬのだろうか? 第3章 水中死体がある時は浮上し、ある時は浮上しないのはなぜか? 第4章 火災で人体が骨になるまで燃え続けないのはなぜだろうか? 第5章 前に倒れるか。後ろに倒れるか―刺創はどうして判断が難しくなるのだろうか? 第6章 飲酒が人の死に原因になる場合と、ならない場合はどのように見分けるのだろうか? 第7章 農薬には、農業で使う以外にどんな使われ方があるのだろうか? 第8章 交通事故は利便性と引き換えに人間に課せられたペナルティではないか? 第9章 自殺が増え続ける社会とはいったいどんな社会なのだろうか? 第10章 法医学―わが生涯の、されど苦渋の学問(Amazon

 法医学の実例について語ってくれるのはいいんだが、枕や締めの部分でマッチョ・シスヘテロ・過去憧憬全開で、読むのがしんどかった。生命の根源的な存在である女に比べたら男ってのはしょうがない生き物だよ、分かっておくれよ、みたいな「男ですみません」CMメンタリティをものすごく感じた。女性に母性を押し付けるのはやめて黙れと言いたい。
 しょっぱなからウジ虫の湧く死体に手を突っ込む話で笑ったww いいですね……法医学者エッセイは三冊目ですけど皆ちがって皆いいですよ……。食文化と海の幸を前置きにして、海に囲まれた日本では海絡みの死体も多くてですね、と話を展開していくところは好感が持てる。笑