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Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

本多孝好『真夜中の五分前』Side-A,B  ★☆

少し遅れた時計を好んで使った恋人が、六年前に死んだ。いま、小さな広告代理店に勤める僕の時間は、あの日からずっと五分ズレたままだ。そんな僕の前に突然現れた、一卵性双生児のかすみ。彼女が秘密の恋を打ち明けたとき、現実は思いもよらぬ世界へ僕を押しやった。洒落た語りも魅力的な、side‐Aから始まる新感覚の恋愛小説。偶然の出会いが運命の環を廻し、愛の奇蹟を奏で出す。(Amazon

 この人の出した中でも一、二を争ういけ好かない話。この頃流行った無気力主人公(……というわけでもないか、ハードボイルド系は結構な確率でこんなだったりするもんな)には食傷ですよ。五年以上前の本だけど。私は春樹を数冊しか読んでないけど、ノルウェイの森のいけ好かないエッセンスをもう少し軽めに散りばめました、みたいな。長編じゃなかったら多少評価は上がったかもしれない。
 この作者の頭の中には、色気のないキャリアウーマン・個性のないOL・家庭的な主婦、の三種類しか大人の女性像はないのでしょうか。あとは遊女?