Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

松浦理英子『セバスチャン』  ★★

あなたにとって世界とは佐久間背理なんでしょう?…麻希子は大学を辞めた今も、同級生だった背理と「主人と奴隷」ごっこの関係を続けている。そんな麻希子の心に“身体的不自由”を武器にした少年が入り込み、やがて友人律子を巻き込んで三人の充足した日々が始まるのだが…未分化で豊かなセクシャリティを鮮烈に描く初期の傑作長篇。(Amazon

 いまいちかなあ。表紙に「純文学長編小説」ってキャッチコピーが書いてあるけど、私は純文さっぱりだからな。主従ごっこする女性同士なら『ナチュラル・ウーマン』くらいやってくれないと心躍らないっていうか。綺麗なだけって感じがする。
 でもウィキペディアの年代別純文学代表作家を見ていると、純文って何だろうと思うな。山田詠美よしもとばななもいるんだもの。個人的印象だが、山田詠美はちとあざといし、ばななは少女漫画なので、純文学作家という認識ではなかった。私の中の純文イメージは堀江さんが一身に担ってるw