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Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

中山可穂『天使の骨』  ★★★

ぼろぼろの守護天使たちがわたしにつきまとう…。人生のすべてをかけた劇団を失い、世捨て人のように暮らす劇作家ミチル。絶望の果てに、彼女は天使の幻覚を見るようになる。この天使たちを葬るために―。イスタンブールからリスボンへ、そしてパリへ。ヨーロッパを彷徨うミチル。再生の光は果たして見つかるのか?魂の巡礼を鮮烈に描く青春小説の傑作。第6回朝日新人文学賞受賞作品。(Amazon

『猫背の王子』続編。……これ、結局続きはあるの? ないよね? あとがき通りもしかしたら書くかもしれない、って感じなの? トオルとミチルの決着はつけてほしいようなそうでないような。この二人、BLですよね。稀に見る理想的な男女BLだわ。一冊の本としては、私が求めているドラマティックな盛り上がりに欠けていたかな。続編だからしゃあないんだけどね。
 マラケシュ心中に続いて旅に出たくなる話でした。トルコで相当いい想いをしたに違いない。私もそんな旅行者の一人だからとてもよく分かります。
 帰国してショーコちゃんとトオルと芝居をやり直す、なんて都合のいい結末が実際に書かれたら気に食わないのかもしれないけど、生粋のハッピーエンド主義者としては夢見てしまいますねえ。