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Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

米澤穂信『ふたりの距離の概算』  ★★

春を迎え、奉太郎たち古典部に新入生・大日向友子が仮入部することに。だが彼女は本入部直前、急に辞めると告げてきた。入部締切日のマラソン大会で、奉太郎は長距離を走りながら新入生の心変わりの真相を推理する!
 この人はとっても些細な謎とも言えないほどのことを一つの短編に仕立てたりするザ・日常の謎系統の話をよく書くけど、本作が今までで一番そう思ったわ! これで! 長編て!!笑
 読むまで古典部シリーズと知らなかった。奇数ページにヘッダ入ってるから短編集かと思いきや、全て同じタイトルが入ってました。要らないだろ。久々なのでメイン四人の微妙な関係を忘れてた。まやかとさとしは付き合い始めたんだっけ? いつの間に?
 まあ、高校生活や人間関係をだらっと描写するための話だとしたら、濃密さを求めるのはお門違いかもしれないけれど。でももうちょっとサクサクさあ! と言いつつ最後まで一気読みしてしまった自分が悔しい。米澤の長編は大体一気読みしちゃってますよええ……。このシリーズで『遠回りする雛』が好きなのは短編集だからかな。
 些事ですが、米澤さんのファッション描写は世の若者とずれていると思うので、なるべく省いた方が吉だと思います。男子高校生が制服の上に白いトレンチコートとか、着ないと思います。