Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

森見登美彦『有頂天家族』  ★★★

有頂天家族
有頂天家族
森見 登美彦
 時は現代。下鴨神社糺ノ森には平安時代から続く狸の一族が暮らしていた。今は亡き父の威光消えゆくなか、下鴨四兄弟はある時は「腐れ大学生」、ある時は「虎」にと様々に化け、京都の街を縦横無尽に駆けめぐり、一族の誇りを保とうとしている。敵対する夷川家、半人間・半天狗の「弁天」、すっかり落ちぶれて出町柳に逼塞している天狗「赤玉先生」――。多様なキャラクターたちも魅力の、奇想天外そして時に切ない壮大な青春ファンタジー。(Amazon

 ググったらwikipedeiaに記事があってびっくりしたわ。ラジオドラマになってたのね。しかも三部作の一部目だとか、現在二部は連載中とな。すごいのんびり読んでたから全体の感想があんま出てこない……のんびり読むのに適した小説ではないでしょうか?笑
 家族と入っている通り家族モノなので、家族モノに弱い私としては割と楽しめました。ただ四畳半~ほどのパワーはないようにも見える。狸だから? 狸だから作者の青春と黒髪乙女への多少鬱屈した思いがこめられないからか?笑 キャラクターは皆いい感じ。私は長兄が好きですねえ。
 画像検索で出てきたこちらのイラストが雰囲気にもあってるんじゃないかなあと思ったり。三男も男バージョンで見たい!笑 長兄、頑張り屋なんだけど空回るところがかわいくてねえ……頭撫でてあげたくなるよねえ……。