Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

P.G.ウッドハウス『がんばれ、ジーヴス』

がんばれ、ジーヴス (ウッドハウス・コレクション)
がんばれ、ジーヴス (ウッドハウス・コレクション)
P.G. ウッドハウス,森村 たまき
“あの男がドライマティーニ以外に何かを深く愛したことがあるとは思いません”こうまで腐されたバーティーの今回の運命は?爆笑短篇3作も収録した、シリーズ第11弾。(Amazon

 あまりに小説読んでない・どうしてもbot用にどこで切れば140文字になるかを考えてしまうせいでリズムに乗り切れなかったところがあるんだけどちょくちょく吹きだしてはいました(笑)ジーヴスとバーティーの主従愛が溢れてるよ。
「あなたの言うことがわからないわ、ジーヴス」マデラインが言った。僕にもわからない。

 www バーティーが一人で作る貸し借り表はいつも面白い。猫が運んできた何かwww お前はボケもツッコミもできて素晴らしいのにどうしてあんなにおバカさんなんだい?
 森村さん翻訳がかなりこなれてきたよね! うまくなりすぎてちょっとつまらないとさえ思ってしまうw 『比類なき』はぎこちなくてもったいないのでもう一度翻訳しなおして欲しいくらいだけど、ここまでスムーズじゃなくていいのよ……とわがままな読者だな。
 後半。ウッドハウスは赤ちゃんに何か恨みでも持ってるんですかねwww 赤ちゃん=とんでもなく醜悪、いっそ悪魔というのがどれを読んでも見えるよ……。(とツイッターで呟いたら「伝統的な欧米的価値観のひとつで、子供は悪魔で矯正すべき対象、というのを読みました。日本的な、子供は無条件に可愛い、愛されるもの、という文化とは対照的なんだそうな。だからこそ、ルソーの教育論が衝撃的だったわけで」とコメントいただいて納得)
「灼熱の炉の中を~」はお母さんたちの描写が面白すぎて腹抱えた。あんなん絶対引率したくないw 「驚くべき帽子の謎」は謎自体がオチではないのね。ビンゴはそろそろ悔い改めるべきw お約束だけど。アルジーがどんなにブサイクな赤ちゃんなのか、とても見てみたいです。