三浦しをん『神去なあなあ日常』 ★☆
神去なあなあ日常
三浦 しをん
美人の産地・神去村でチェーンソー片手に山仕事。先輩の鉄拳、ダニやヒルの襲来。しかも村には秘密があって…!?林業っておもしれ~!高校卒業と同時に平野勇気が放り込まれたのは三重県の山奥にある神去村。林業に従事し、自然を相手に生きてきた人々に出会う。(Amazon)
「とにかく読み終えてしまおう」という本には「読まねば寝れぬ」と「とりあえず片付けてしまえ」の二種類があるが、これは後者です(笑)悪くはないんだがなー良くもないなあ。主人公のキャラが結局大して立たないまま終わってしまったしな。
それより何よりね、私は直紀さんが性転換した元男だと、最後まで信じて読んでたんだよ……なんてこっただよ……! しをんさんのくせにー! 男じゃないだなんてがっかりだよキー!笑 ひどい言いがかりですね。でも割と真剣に信じてたんだよ。普通の女性だとは思いもしなかったよ。
しをんさんの「登場人物たちが何かを頑張ってる小説」(『風が~』『仏果~』)は好きなので、これもちょっと期待してたんだけど、設定を楽しむだけで終わってしまったのが残念です。ただ夏の山を見に行きたいとは猛烈に思った。すごそう!