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続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

グレッグ・イーガン『順列都市』下  ★★★★☆

順列都市〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)
順列都市〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)
グレッグ イーガン,Greg Egan,山岸 真

 ソフトウェア・デザイナーのマリア・デルカは、思いもよらぬ申し出を受けた。天才的人工生命研究者ランバートが考えだした人工宇宙―オートヴァース内に、ひとつの惑星全体と、さらには高い知能をもつ生命体に進化する原始有機体を設計してくれというのだ。だが、地球にあるすべてのコンピュータの計算能力をあわせても、走らせることさえできないプログラムを作る目的とは…?90年代最高の作家イーガンの話題作。(Amazon


 面白かった! という面白みのない感想(笑)やはり何を言ってもネタバレになるので口を慎むしかない。あとがきで各章題の仕掛けについて触れられていたが、言われなかったら全く気付かなかったと思うw 多分意味が解ったと思うんだ、多分……。
 オートヴァースに移住してそれで終わり、ではなく、もうワンステップ、あんな危機的状況を演出できるのはすごいよな。移住の時点で哲学的考察のあれやこれやがあったのに。うーん、しかし面白いなあ。

 

  ランバート人の方が強いなんて! でも確かに、その環境でしっかり進化してきたランバート人と、ちょろっと移住した地球人やエリシュオン人を比べたら、ランバート人に巻き込まれちゃうのかもしれないなあ……。
 章のタイトルはあれよね、あの人だけあの時系列に埋め込まれてないっていう……読んだのが前過ぎて忘れてしまったぜ(twitterの感想をコピペしてきてるためタイムラグが)。