Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

P.G.ウッドハウス『サンキュー、ジーヴス』  ★★★★☆

サンキュー、ジーヴス (ウッドハウス・コレクション)
サンキュー、ジーヴス (ウッドハウス・コレクション)
P.G. ウッドハウス,Pelham Grenville Wodehouse,森村 たまき

 バンジョレレを習い始めたバーティーは、ご近所から苦情を浴びせられ、田舎のコテージで練習を再開。だが、ジーヴスにも辞められて新たな執事を雇い入れるが……? シリーズ第6弾。(Amazon


 冒頭からジーヴスが辞職するというなんてこったな話だけど、結局ずーっと一緒にいたようなもんだな(笑)バーティーの雇用下を離れてもちゃんとお世話してあげるジーヴスが偉い。
 終盤のどたばたはいつもより肉体的な危険が多かったですね。ブリンクレイ。

 

「ウースター様は好ましいご紳士でおいであそばれますものの、わたくしはあの方を、本質的に、生まれついての独身者と評するものでございます」と婚約者に助言し、最後には元サヤ。「ご既婚の紳士様のご家庭にお仕え申し上げますことは、わたくしの主義とは相容れぬものでございます」
 ジーヴスの回りくどい発言を読み解けるのはバーティーだけだし、あんたたちはツーカーだよ、素晴らしいよ。