Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

P.G.ウッドハウス『ジーヴスの帰還』  ★★★★

ジーヴスの帰還 (ウッドハウス・コレクション)
ジーヴスの帰還 (ウッドハウス・コレクション)
P.G. ウッドハウス,P.G. Wodehouse,森村 たまき
 雨どいを滑り降りている時が一番幸せというバーティーはまたもや雨どいを滑り降りることに!? 傑作短編2編も収録した、シリーズ第10弾。(Amazon

 ちょwww この説明は一体w
 「帰還」なんていうからシリーズ最終章か……と怯えていたけどそんなことはなかったぜ! ウッドハウス国書刊行会と森村氏に万歳だ!
 今回もちょこちょこ噴出しながら読んでたんだけど、ウッドハウスは再読すればするほどニヤニヤ度が高まるような気がするので、また後でもう一度読んでみます。以下好きな会話。バーティーとロデリック。
 彼はまたゴボゴボとのどを鳴らした。
「しかしこれは恐ろしいことですぞ」
「これよりずっとマシなことはありますよね」僕は同意した。
「貴君の叔父上はたいそう動転されることでしょう」
「仔ねこみたいに動揺することでしょうね」
「仔ねこですと?」
「そうです」
「どうして仔ねこなのです?」
「どうして仔ねこじゃいけないんです?」

 ジーヴスシリーズを読んでいると本当に幸せになれるんだ……。