Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

石持浅海『Rのつく月には気をつけよう』  ★★☆

Rのつく月には気をつけよう
Rのつく月には気をつけよう
石持 浅海
 湯浅夏美と長江高明、熊井渚の3人は大学時代からの呑み仲間。毎回誰かが連れてくるゲストは、定番の飲み会にアクセントをつける格好のネタ元だ。酔いもまわり口が軽くなったところで盛り上がるのはなんといっても恋愛話で――小粋なミステリー短編。(Amazon

 女にとって一番面白いのは他人の恋愛話、とかそういうことを男性作家に書かれると「この人本当にそう思ってるんじゃないかな……」と疑ってしまう(笑)女性なら気にならないんだけど。オタクだから他人ってとこを架空に変えると確かに、と思うかもしれないw
 極めてほのぼのとした内容の連作短編。装丁の絵がすごくかわいい。私は下戸だけど、お酒の描写が美味しそうで、飲んでみたくなりました。チーズフォンデュって白ワインで伸ばしてあるのか。
 現実でもフィクションでも名前を覚えるのが苦手なんで、覚えないまま読み進めてしまうんだけど、今回はそれが仇となって意味もなく驚きました。名前覚えておけばふーんで済んだのにね、うふふ。相変わらず他人の行為や心理を細かく考える作風(?)だなー。