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続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

東川篤哉『学ばない探偵たちの学園』  ★★★

学ばない探偵たちの学園 (ジョイ・ノベルス)
学ばない探偵たちの学園 (ジョイ・ノベルス)
東川 篤哉
 呑気な雰囲気の私立鯉ヶ窪学園。転校生の赤坂通は非公認サークル・探偵部に入部させられた。彼らの目前で起きた密室殺人。被害者は、芸能クラスのアイドル目当てで侵入した盗撮カメラマン。事件後には、妙な名前の刑事コンビが現れ、美術教師が勝手な推理を披露し、音楽教師が謎の言葉を残すやら…。我らが探偵部と顧問教師は犯人にたどり着くのか。(Amazon

 死体発見の真っ最中もギャグなんだから真剣になりようがないね、いい意味で。終始へらへらした調子が抜けないから駄目な人は駄目かもしれないし実際私も昔は受け付けなかったけど、今はニヤニヤ楽しみながら読んでいる。何より男子校生が睦まじくつるんでいるだけで幸せになれる性質だ。
 鯉ヶ窪学園シリーズ第一弾でした。通が転校生だったことや探偵部に入った顛末などは知っておいていいけれど、二弾を先に読んでしまっても大した支障はなかったね!笑 顧問の先生などいたのか……。
 トリックはというと、こりゃトリックっていうか……だった。ま、そういうこともあるかもしれないよね。ちなみに私の推理は部長レベルである。だって、振り子と言われたらそう考えるしかないじゃないか! ミスリーディングにはことごとく引っかかるようにできている。安直。ええと、トリックね。別にリアリティ求めて読んでたわけじゃないから、こういう種明かしでも構わないけど、文体が合わないなら読むほどでもないと言える。
 オランウータン分からなくて悔しい(笑)誰だ、クイーンかクリスティか。素人から脱出できるよう古典も読むかなあ。