Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

堀江敏幸『熊の敷石』  ★★★

熊の敷石
熊の敷石
堀江 敏幸
「なんとなく」という感覚に支えられた違和と理解。そんな人とのつながりはあるのだろうか。フランス滞在中、旧友ヤンを田舎に訪ねた私が出会ったのは、友につらなるユダヤ人の歴史と経験、そして家主の女性と目の見えない幼い息子だった。芥川賞受賞の表題作をはじめ、人生の真実を静かに照らしだす作品集。(amazon

 好きな読書ブログさんが堀江敏幸好きらしいので読んでみた『ゼラニウム』はイマイチだったんだけど、こっちはよかったな。文章のよさもわかり、美しいと思ったし、内容としてもこっちが好き。あれだ、男女の関係よりもそうじゃない方が変ないやらしさが出なくていいんじゃないかしら。単に私の好みか。